RECYCLERフォルダ

仕事でノートパソコンを持ち歩く人が、データは持ち歩きたくないというので、マイドキュメントをサーバに作るように言われた。ようは、パソコンの中のデータを外出先で使いたいわけではなく、出先でネットワークにつなげてマイドキュメントを見るようにしたいらしい。なんか腑に落ちないけど、多分パソコンを紛失した時に、データは入ってませんでした、って言いたいためなんだと思う。

設定は簡単。ファイルサーバにその人専用の共有フォルダ D:\xxx を作って、あとはマイドキュメントを右クリックして「ターゲット フォルダの場所」のリンク先を「\\ファイルサーバ\xxx」にするだけ。当面は3GBを上限に使用してもらうことになった。ちなみにサーバはWindows 2000 Server、クライアントはWindows 2000とXPだ。

私は毎週金曜にファイルサーバの各共有フォルダの容量を計測しているんだけど、さっそくとある人のフォルダ D:\xxx が3GBをオーバーしていた。しょーがないねぇと思いながら、一応「3GBを超えてますよ。減らしてください。」とメールした。そしたら今日。そいつから、「超えてねーよ、2.7GBしか使ってない。どうやって計測してんだよ」とお怒りのメールが来た。

サーバの D:\xxx は3.3GBなのに、そいつのパソコンのマイドキュメントは2.7GBらしい。結論から言うと、D:\xxx\RECYCLER という600MBのフォルダが原因だった。RECYCLERはWindowsのシステムファイルでゴミ箱に捨てたファイルの実体があるフォルダだ。そいつはシステムファイルを表示する設定にしていなかったから、RECYCLERが見えていなかっただけだった。RECYCLERは、C:\RECYCLER とか D:\RECYCLER とかドライブ直下にある物だと思ってたから、いきなりフォルダの中にできててびっくりした。多分、D:\xxx をマイドキュメントに設定したから勝手にできたんだろう。実際、そいつのパソコンのゴミ箱のプロパティを見てみると、Cドライブの他にマイドキュメントってタブが新たにできていた。ゴミ箱を空にしたら、D:\xxx\RECYCLER は8KBになった。

普通、クライアントからサーバの共有フォルダ上のファイルを削除するとどこのゴミ箱にも入らずに消えちゃうけど、その共有フォルダがマイドキュメントに設定されてると、ゴミ箱に入ってくれるみたいだ。

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